第18章

早希子は紬を見やり、胸の奥がざらついた。

あんなに綺麗なドレス――生まれて初めて見た。さっきは息を呑むほど見惚れてしまったくらいだ。

本来なら、あれは自分の娘が着るべきものじゃないの……。やっぱり、みんな美波のことなんて大事にしてない。

早希子は感情を押し殺して言った。

「美波、いい子。ママがあとで買ってあげるから」

美波は泣きわめく。

「やだ! やだやだ! あれがいいの! あのドレスがいい!」

美波の祖母も、さっきまで“光って見えるほど”綺麗なドレスの余韻からようやく戻ったらしく、すかさず火に油を注いだ。

「まあ、あれってギフヤの限定じゃない? 国内は一着しか作ってないんだ...

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